- フリーランスエンジニアってどんな仕事内容なんだろう?
- 実際の案件はどのようなものがあるか、例を用いてわかりやすく解説してほしい。
「フリーランスエンジニア」という言葉は広義な意味で使われますが、その仕事内容は非常に色々な種類があります。
それがゆえに、フリーランスエンジニアの仕事内容がイメージつきにくい方もいるのが実情です。
よくイメージされがちなのは、「フリーランスエンジニアは自由な場所で自由な時に仕事ができる」というものです。
本記事にたどり着いた方の中でも、上記のようにイメージされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
当然上記のような働き方をしている方もいますが、多岐に渡る仕事なため、一概にそうとは言えません。
なので、本記事では以下のテーマでわかりやすくフリーランスエンジニアの仕事の特徴についてお伝えしていきます。
- 職種別の仕事内容について案件例をもとに解説
- フリーランスエンジニアの働き方
- フリーランスエンジニアの仕事の実際
フリコンでご紹介していた案件の例をもとに、具体的なイメージがつきやすいように解説をするので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアの仕事内容【代表的な7職種の特徴を紹介】
それでは、早速フリーランスエンジニアの仕事内容を代表的な7職種の特徴より解説していきます。
紹介するのは、以下の職種です。
- Webエンジニア
- システムエンジニア
- プログラマー
- インフラエンジニア
- サーバーエンジニア
- データベースエンジニア
- ネットワークエンジニア
一つひとつ見ていきましょう。
Webエンジニア
ひとつ目のWebエンジニアは、「フリーランスエンジニア」という言葉から連想されやすい職種です。
具体的には、以下のようなものの設計・開発・運用・保守をする仕事の方を指します。
- Webサイト
- Webアプリケーション
- ECサイト
つまり、日常で触れている「Webページ」などの開発などを行っているのが、Webエンジニアです。
Web周りの仕事という職種柄、リモートワークできる仕事も少なくありません。
案件の例
Webエンジニアの実際の案件例としては、以下のようなものがあります。
案件内容 | 必要スキル | 単価(月当たり) |
Webアプリケーション開発 – サーバーサイド、フロント開発、Webアプリケーション開発において、事業・企画サイドからの要件から仕様を作成。システムのデザインを行う。 | Golangでの開発経験 | 60-70万円 |
プロモーションサイトの改善 – Web画面のフロントエンド実装、ランディングページの実装、メルマガの実装を担当 – ディレクター、デザイナー、バックエンド開発チームとJIRA/Confluenceなどのタスク管理ツールを利用して、プロジェクトを進める |
| 50-65万円 |
サロン向けECサイト新規構築 – LaravelベースのECパッケージカスタマイズ – 外部連携バッチ作成 – JSON形式のWebAPI開発 – 基本設計、実装、単体テスト、結合テスト |
| 60-70万円 |
グルメサイトサービス開発支援 – サービスの企画に対する要件定義、UI/UX検討 – Ruby on Railsを使用したWebアプリケーションの設計、開発、運用 – 高トラフィック、大規模データを扱うシステムアーキテクチャの設計 – マイクロサービスの設計、開発、運用 |
| 50-75万円 |
システムエンジニア(SE)
システムエンジニアの仕事内容は多岐に渡りますが、システムに関する以下に携わる仕事を指します。
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- テスト
- 運用保守
詳細設計とテストの間のプログラミングでの実装を除いて、すべての役割を担う仕事です。
いわゆる「上流」と呼ばれる要件定義~詳細設計は収入が上がりやすいです。
その一方、テストや運用保守の「下流」と呼ばれる仕事は収入が上がりづらいと言えます。
プログラミングの経験があった方が仕事を進めやすいですが、プログラミングができなくてもできる仕事です。
ただし、携わる仕事柄リモートワークよりは、常駐案件の方が多いです。
案件の例
システムエンジニアに関しては、以下のような案件があります。
案件内容 | 必要スキル | 単価(月当たり) |
基幹システムのクラウドへの移行 – 基幹システムのクラウド移行に伴う運用設計 →基幹業務の運用設計ではなく、周辺システム(AD、メールなどの運用管理基盤)の運用設計。その後の運用準備、テストなどの工程も従事。 |
| 65-75万円 |
BIツール導入支援 – 要件定義段階で、帳票イメージと利用データ、画面で使う項目の取得元データとのマッピング。 設計以降では詳細設計およびBIパッケージの設定を行う。 – BIパッケージはMotionBoard Cloud – DBとしてはRedshiftを利用 |
| 50-70万円 |
基幹システム改修 – 基本設計、詳細設計、開発/UT、結合テスト |
| 50-65万円 |
ツール保守開発 – 開発チームのメンバーとして、設計、実装、テスト、リリースの作業および別メンバーが実施している作業引継ぎを担当。 |
| 45-55万円 |
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが設計した要件をもとに、プログラミング開発していく仕事です。
扱う言語は、作るものによって異なりますが、一例としては以下のような言語です。
※作れるものは一例なので、上記言語で作れるものは上記に限りません。
いずれにおいても、フリーランスエンジニアとして仕事を受注するには、実務経験が少なくとも2年以上あって自走できる方に限ります。
案件の例
プログラマーの仕事の例としては、以下の通りです。
案件内容 | 必要スキル | 単価(月当たり) |
SNSのiOSアプリ開発 – SNSのiOSアプリ機能追加/運用業務全般。 |
| 60-70万円 |
クラウドサービスのシステムアップデート対応 – 既にサービス提供を行っているクラウドサービスについて、大規模なシステムアップデートを実施中。 その中でiOSアプリ側の開発においてリソースが不足しているため、開発力強化のための募集。 |
| 70-85万円 |
配車アプリにおけるAndroid/PG募集 – webサイト開発をメインに実施されている有名企業にて、配車アプリのAndroid開発業務。 開発環境は以下の通り。 ・SCM:Git(GitHubEnterprise) ・ITS:github issue,jira(Atlassian) ・インフラ:クライアント様からAPI提供 |
| 70-80万円 |
CRM/CDPプロダクトの開発支援 – Google Cloud Platformを使った、CRM・CDPプロダクトの開発支援。 – クライアントが持っている顧客データを活用し、LINE等でメッセージを送るプラットフォーム。 |
| 50-70万円 |
残り紹介する5つに関しては、ふたつ目に紹介したシステムエンジニアと混合して使われる場合もあります。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、その名の通りでインフラ周りの設計・運用・保守などを行うエンジニアのことを指します。
もう少しわかりやすく言うと、システムのベースとなる部分に関わる業務のことです。
具体的な例としては、以下の通りです。
- Webサイトを構築するための基盤の構築・運用・保守
- 基幹システムの基盤となる、サーバー・ネットワーク・データベースの設計や構築・運用・保守
- システムをリニューアルするにあたってのインフラ部分の設計や構築
構築時は特に常駐での勤務が多くなります。
案件の例
インフラエンジニアの案件の例は以下の通りです。
案件内容 | 必要スキル | 単価(月当たり) |
某出版企業向けインフラ構築運用 – ロードバランサ設定作業 – DNSレコード設定作業 – 脆弱性診断 – vSphere上のVM作成、ネットワーク設定他 – サーバ構築、サイト設定 – ベンダー問い合わせ – その他、運用している仮想化基盤への技術的サポート |
| 50-60万円 |
予約サイトのインフラエンジニア募集 – 旅館・ホテル予約サイトのインフラチームでのAWSを利用したインフラ設計・構築および保守開発を担当。 既に走っているサービスのため構築3割、運用7割の割合での担当。 |
| 65-75万円 |
基幹システムのインフラ要件定義支援 – スクラッチ開発基幹システムのインフラ要件定義支援。 – 初期検討フェーズで要件のあぶり出しを実施。 |
| 80-90万円 |
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアもその名の通りで、サーバー周りの業務を行うエンジニアのことです。
新しくサーバーを構築したり既存サーバーの運用保守をしたりといった業務から、PHPやRubyなどのプログラミング言語を用いた開発業務もあります。
Windowsなのか?Linuxなのか?といったOSによって細かな仕様も変わるので、幅広く対応できる方だと案件の選択肢が多くなります。
また、AWSなどクラウドサービスを使いこなせると単価は高くなりやすいですし、リモートワーク可能な案件も出てくるのが特徴です。
案件の例
サーバーエンジニアの案件例は以下の通りです。
案件内容 | 必要スキル | 単価(月当たり) |
音楽アプリのサーバーサイド開発 – 機能追加 – FCの追加 – レポート追加 – UI改善 |
| 60-70万円 |
サーバー保守案件 – サーバー周りの運用がメインとなり、案件が入れば構築業務が発生。 – LinuxやOffice365の運用、管理、不具合調査、問い合わせ対応など。 |
| 45-55万円 |
広告業界でのAWS移行案件 – 広告業界の会社様にて、複数あるサービスをクラウド環境に移行。 – 移行PJTにおいて、チームメンバーと一緒に設計などを議論しながらPLとしてPJTを推進。 |
| 90-100万円 |
データベースエンジニア
データベースの構築・運用保守を行うデータベースエンジニア。
主に、SQL ServerやOracleといったデータベースに関わる業務を行うエンジニアのことを指します。
具体的には、SQL文を作成し以下のようなことをデータベースに対して行います。
- データの挿入
- データのアップデート
- データの抽出
また、都度の実行ではなくバッチとしてスケジュール化など、データベースに関する広い業務を行うこともあります。
案件の例
データベースエンジニアの案件の例は以下の通りです。
案件内容 | 必要スキル | 単価(月当たり) |
金融システムにおけるDB設計、構築、運用業務 – 新規DBサーバー設計、構築業務 – DBサーバー運用業務 – ベンダーコントロール |
| 50-60万円 |
DB⇒PostgreSQLに変更案件 – 現DB⇒PostgreSQL変更 – 開発ツールの選定、整備、利用方法ドキュメント化 |
| 55-65万円 |
データ分析及び抽出業務 – Google BigQueryを利用してSQLを作成 – スプレッドシートなどの形式でアウトプットする。 – 施策や機能に対する効果検証を現場社員の分析設計のもと実施 – 分析結果をスライドにまとめて報告 |
| 65-75万円 |
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークに関して以下の業務を行います。
- 構築
- 運用・保守
- 更改
- 監視
ネットワークを構築する際、設計から入る場合は要件をしっかりとキャッチアップする力が必要です。
また、トラブルの発生時は、契約時間外でも対応が必要となる場合があります。
(基本、委任契約のフリーランスの方が対応することは少ない)
案件の例
ネットワークエンジニアの案件例は以下の通りです。
案件内容 | 必要スキル | 単価(月当たり) |
クラウド更改案件(NW) – オンプレとクラウドの両環境をつなぐWAN側回線およびオンプレ内のNW環境の設計構築作業支援 |
| 50-60万円 |
不動産向け社内SE(NW部門) – お客様システム部門にて、グループ会社含むネットワーク機器の設定や障害対応業務を担当。 – FW、Switch、LB等は外部ベンダーが構築している為、外部ベンダーと連携し業務を遂行。 |
| 50-60万円 |
大規模ネットワーク更改 – 大規模な企業ネットワークに対し、要件をヒアリング、そこで必要なネットワーク構成・技術・設計を導き出し、プロジェクトを進めて頂く想定。 |
| 55-75万円 |
フリーランスエンジニアの働き方は1種類ではない
ここまでは、職種別でフリーランスエンジニアの仕事内容について紹介してきました。
解説する中で少し触れましたが、「フリーランスエンジニアだから働き方はこれ」というものはありません。
大きく以下3つの要素により、働き方は変わってきます。
- 契約形態
- 働く場所
- 働く時間
契約形態による違い
まず、フリーランスエンジニアの契約形態は大きく2つです。
- 請負契約
- (準)委任契約
前者は成果物の納品と引き換えに対価として報酬が支払われるのに対し、後者は作業時間に応じて報酬が支払われます(2021年4月の法律改訂により、成果に対して評価が認められる場合もあります)。
「フリーランスは自由な時間に自由な場所で働いている」というイメージに近いのは、請負契約での仕事です。
対して、委任契約の場合は会社員に近い働き方のイメージです。
働く場所による違い
フリーランスエンジニアが働く場所については、基本的に会社員の方とあまり変わりません。
上記で挙げた請負契約の場合は自宅などで働くのが基本となります。
しかし、委任契約の場合は企業へ常駐することもありますし、仕事内容によってはリモートワークできる案件もあります。
職種で見ると、常駐になりやすいのが以下の職種です。
- システムエンジニア
- インフラエンジニア
- サーバーエンジニア
- データベースエンジニア
- ネットワークエンジニア
Webエンジニアやプログラマーは常駐の案件もあれば、100%リモートや週1日以上の出社などフレキシブルな場合もあります。
働く時間による違い
働く時間に関しても、案件によって変わります。
委任契約の場合、勤務時間が定められている場合がほとんどです。
ただし、9:00~18:00で固定というよりは、コアタイムが定められていてフレックスタイム制を取っている案件も多くあります。
そのため、働く時間は多少の融通が利きます。
理想の働き方を重視したい方は、参画する案件の種類や案件獲得方法をしっかり考えるようにしましょう。
それでは、フリーランスエンジニアの仕事の実際のところはどうなのでしょうか?
フリーランスエンジニアの仕事の実際
関連する記事へのリンクがメインですが、以下4つの側面でフリーランスエンジニアの仕事の実際を紹介します。
- 必要なスキル
- 年収の目安
- メリットとデメリット
- 案件獲得方法
【未経験はNG】必要なスキル
フリーランスエンジニアに必要なスキルは、案件によって大きく変わります。
しかし、すべての案件に共通して言えることは、実務経験ゼロの未経験で参画できるフリーランスエンジニアの案件は皆無に等しい点です。
なので、参画したい仕事に合わせて適切なスキルを磨いていくことが重要です。
詳細は以下の記事を参考にしてみてください。
これからフリーランスエンジニアになるにあたって必要なスキルってなんだろう? スキルアップしていくうえで、フリーランスエンジニアとして重要なことってなにかな?本記事を読んでいる方の多くは、これからフリーランスエン[…]
仕事別の年収目安
フリーランスエンジニアの年収も案件により異なります。
さらに言えば、どんな案件を受注できるスキルを持っているかに依存します。
フリーランスエンジニア全体で見ると、フリコンが所有している案件でエンジニアの職種である442案件をもとに算出した年収は以下の通りです。
年収 | 案件数 |
~499万円 | 5件 |
500~599万円 | 22件 |
600~699万円 | 153件 |
700~799万円 | 132件 |
800~899万円 | 65件 |
900~999万円 | 43件 |
1000万円~ | 22件 |
詳細は、以下の記事を参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアの年収ってどれくらいだろう? 年収を上げる上で、どのようなことをやっていけば良いだろう?フリーランスエンジニアとして働くのであれば、気にすることのひとつとして年収があるかと思います。お[…]
メリットとデメリット
フリーランスエンジニアになるメリットとデメリットは、上記で挙げた働き方によって変わってくる部分もあります。
しかし、共通して言えるメリットとデメリットは以下の通りです。
- 会社員よりも収入が上がりやすい
- 副業のハードルが会社員よりも低くやりやすい
- 仕事の選択の自由度が高い
- 経費計上により節税ができる
- 人間関係の悩みが減る
- ビジネスパーソンとして生きる力がつく
- 会社員のしがらみから解放される
- 社会的信用が会社員より低い
- ボーナスなど福利厚生がない
- 業務外で雑務をする必要がある
- スキルやパイプがないと仕事が安定しない
上記の詳細や働き方によって変わるメリット・デメリットについては、以下の記事を参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアになるメリットとデメリットってどんな点があるだろう? やっぱりフリーランスエンジニアになるのって大変なのかな?これからフリーランスエンジニアになることを検討されている方は、どんなメリットデ[…]
案件を獲得する方法
最後にフリーランスエンジニアの案件を獲得する方法についてです。
フリーランスエンジニアの案件獲得方法は、以下のようなものがあります。
- 直接クライアントに営業する
- 広告を出稿する
- クラウドソーシングを活用する
- SNSやブログで発信する
- 同業者から案件を流してもらう
- 知人から仕事をもらう
- エージェントを活用する
最低限のスキルを持った方が確実に案件を受注できるのは、エージェントを活用する方法です。
フリーランス向けのエージェントはたくさんあり、特にエンジニア向けの案件は多く扱っている会社が多くあります。
そのため、フリーランスで安定的に稼いでいくために活用されている方は多くいます。
フリーランスエンジニアの仕事をお探しならフリコンへ
今回は、フリーランスエンジニアの仕事内容について解説をしてきました。
最後に紹介した通り、フリーランスエンジニアの仕事を受注するために確実なのは、エージェントを活用した方法です。
フリコンでは、他社様と大きく違う点があります。
それは、登録した時からアフターフォローまで一気通貫で一人のコンシェルジュがあなたのサポートをする点です。
そのため、担当者が変わることによる以下のような事象を防げます。
- 担当者がいつの間にか不在により案件のご紹介ができない
- 引継ぎ漏れで、同じエージェントに何度も同じような説明をする
フリーランスエンジニアとしての仕事をお探しの方は、ぜひ一度フリコンへご相談ください。