- フリーランスエンジニアになるにはどれくらいの経験が必要だろう?
- 実務未経験でフリーランスエンジニアになるのは無謀かな?
これからフリーランスエンジニアを目指す方は、どれくらいの実務経験が必要か気になりますよね。
エンジニアになる人が増え、未経験からフリーランスエンジニアになる方もゼロではありません。
しかし、未経験はもちろんのこと実務経験1年でフリーランスエンジニアになるのはオススメしません。
それはなぜでしょうか?
本記事では、実務経験1年でフリーランスエンジニアになるのがオススメできない理由から、必要な経験・経験の積み方まで解説をしていきます。
おそらく、本記事にたどり着いた方の中には「早くフリーランスエンジニアとしてバリバリ稼ぎたい」「自由なライフスタイルを手に入れたい」という方もいるかと思います。
ですが、経験が少ないままフリーランスエンジニアになってしまうと、以下のような状況に陥ってしまう可能性が高いです。
- フリーランスになったにも関わらず思ったように稼げない
- クライアントの希望に応えきれず案件をたらいまわしにされる
- エンジニアとして最低限おさえるべきことが理解できない
上記のような状況に陥らないためにも、本記事でフリーランスエンジニアに必要な経験について詳しく解説をしていきます。
それでは、実務経験1年でフリーランスエンジニアになるのはオススメしない理由から見ていきましょう。
実務経験1年でフリーランスエンジニアになるのはオススメしない理由
実務経験1年でフリーランスエンジニアになるのがオススメしない理由は大きく4つあります。
- 収入が上がりづらい
- エンジニアの仕事の流れを理解しきれない
- ビジネスパーソンとしての経験が足りない
- 参画できる案件が限られる
それぞれについて見ていきましょう。
収入が上がりづらい
まず、収入を上げたいがためにフリーランスエンジニアになろうと思っている方も多いかと思います。
しかし、実務経験が1年のみの方が任される仕事は下記のようなものが多いです。
- できる仕事の選択肢が限りなく少ない
- しかも、ルーチンワークなどロースキルな仕事が多い
その結果、単価の低い仕事ばかりということになります。
与えられた仕事でしっかりスキルアップできればいいですが、そうならずスキルが上がらないまま30代・40代になってしまう方も少なくありません。
なので、実務経験を3~5年積んでからフリーランスになった方が参画できる案件の幅も広がり、成長もできるので生涯的な収入が高くなる可能性が高いです。
エンジニアの仕事の流れを理解しきれない
エンジニアの仕事はシンプルなものもありますが、基本は流れをしっかり把握できないものも多いです。
システム開発を例に挙げると、大まかに以下のような工程があります。
- クライアントの要求をヒアリング
- システム全体の設計を行う
- 各システム構成の基本設計を行う
- 基本設計をもとに詳細な設計を行う
- 詳細設計をもとにプログラマーがプログラミングする
- システムが正常に動くかテストを行う
(テストも、単体テスト・複合テストなどがある) - システムを稼働させる(リリース)
- システムの運用保守を行う
各工程を担うのは別のエンジニアであることも多いですが、基本的に全体の流れをしっかり理解しておいた方が円滑に仕事が進められます。
ですが、実務経験が1年となると見られる範囲はほんの一部になってしまいます。
そのため、実務経験をしっかり積んだ方の方が全体の流れをしっかり理解することが可能です。
ビジネスパーソンとしての経験が足りない
エンジニアという職種の前に、あなたは一人のビジネスパーソンです。
ふたつ目と少し関連しますが、新卒で実務経験が1年しかないとビジネスパーソンとしての経験も足りません。
別の仕事で社会人経験が数年ある方であれば問題ない部分もあります。
ですが、フリーランスは会社員以上にビジネスパーソンとしての素質が重要です。
- クライアントとのコミュニケーション
- 仕事を進める際の段取り
- スケジュール立ての仕方
など、フリーランスエンジニアとして働く上で大事なビジネスパーソンとしての素質があります。
会社員であれば上司や同僚から学べることも多いですが、フリーランスになると学びづらくなってしまう部分もあります。
そのため、しっかりと実務経験を積んだ方がビジネスパーソンとしての素質は磨きやすいです。
参画できる案件が限られる
最後に、ひとつ目の収入で少し触れた通り、実務経験が1年の場合は参画できる案件が限られます。
これは実際の案件情報を見ていただければわかります。
実務経験2年以上・3年以上・5年以上という感じで、条件が決められている案件が多いです。
そして、実務経験が明記されていなくても、実質的に実務経験1年は受注できない仕事も多くあります。
逆に、実務経験1年で参画できる案件の例を挙げると以下のようなものです。
※フリコンで実際に所有している案件情報です。
案件 | 仕事内容 | 必要スキル | 単価/月 |
大手企業の社内向けシステムの開発作業 |
| Angular/TypeScript開発経験者(1年以上) | 55~65万円 |
IOSサービス開発 |
| クラシックASPの1年以上のご経験 | 55~65万円 |
条件として実務経験1年以上となっていますが、基本的に自走できることが大前提です。
以上が、実務経験1年ではフリーランスエンジニアとして働くのは難しい理由でした。
それでは、フリーランスエンジニアは最低どれくらいの実務経験が必要でしょうか?
フリーランスエンジニアに最低限必要な実務経験は3年以上
結論、フリーランスエンジニアに最低限必要な実務経験は3年以上です。
個人差はありますが、実務経験を3年積むことで以下のようなスキルを体得できます。
- エンジニアとしての基本的な仕事の流れの把握
- 一人称で仕事をできる自走力
- スケジュールやタスクをこなす段取り力
- ビジネスにおけるコミュニケーション力
また、一つの区切りとして案件に参画できる条件として、「○○○の経験が3年以上ある方」とされているものも多くあります。
実務経験3年以上の条件がある案件の例
具体的に、実務経験3年以上の条件がある案件の例を挙げると以下のようなものです。
案件 | 仕事内容 | 必要スキル | 単価/月 |
スマートシティ開発支援 |
|
| 60~70万円 |
IOSサービス開発 |
|
| 65~75万円 |
総合サイトにおけるPHPでのサーバーサイド開発 |
|
| 50~65万円 |
医療系ビッグデータの管理、データ入力システムの再構築 |
|
| 70~80万円 |
インフラ基盤サーバー設計構築案 |
|
| 70~80万円 |
上記はほんの一部なので、実務経験3年あればご紹介できる案件はフリコンでもたくさんあります。
もしフリーランスエンジニアになることを検討されている方は、一度ご相談ください。
フリーランスエンジニアとしてオススメの経験の積み方
ここまでフリーランスエンジニアに必要な実務経験年数について見てきました。
本記事を見ている方の中には、まだ実務経験が足りずどのように経験を積んでいくべきかわかっていない方もいるかと思います。
そこで最後に、オススメの経験の積み方を紹介します。
最初は1点集中で経験を磨く
最初のうちは1点集中で一つのスキルでの経験を磨いていくのがオススメです。
例を挙げていうと、Ruby・PHP・Python・C++をそれぞれ1年ずつ経験するのではなく、RubyだったらRubyを4年間経験した方がよいという意味です。
上記で紹介した案件のいくつかも特定のスキルを3年以上経験している方、という条件を設けたものが多くあります。
また、最初から幅広くいろいろなスキルを身につけようとすると、それぞれが中途半端なレベルになってしまうことも少なくありません。
なので、まずはあなたが一番興味のあるものに集中してスキルを磨いた方がよいです。
親和性の高いスキルの経験を積む
ひとつのスキルをある程度経験積んだら、次にやるべきはスキルの幅をつけていくことです。
そこで一つオススメなのは、「親和性の高いスキルの経験を積むこと」です。
たとえば、イメージとして以下のような流れでスキルを磨きます。
- 一つ目はJavaScriptの経験を積んでフロントエンドに強くなる
- 次はPHPを使ってサーバーサイドのスキルを磨く
PHPとJavaScript両方ができるようになれば、両方のスキルが必要な案件に参画できるようになります。
つまり、一つのスキルだけの場合よりも単価を上げて参画することも可能となります。
逆に親和性の低いスキルばかり手を出してしまうと、いつまで経っても収入が上がりづらくなりかねません。
まとめ
今回は、フリーランスエンジニアに必要な経験年数や経験のオススメの積み方について解説をしてきました。
本記事の要点をまとめると以下の通りです。
- フリーランスエンジニアになるなら実務経験3年以上からがオススメ
- 経験の積み方は、一つのスキルをしっかり磨いてから親和性の高いスキルを磨くのがよい
フリーランス向けのコンシェルジュサービスであるフリコンは、実務経験3年以上の案件はもちろんのこと実務経験1年からでも参画できる案件も用意しております。
オススメは3年以上の実務経験があることですが、人それぞれさまざまな状況があるかと思います。
なので、フリーランスとして参画できる案件があるかどうかは一度ご相談ください。