- フリーランスエンジニアの単価相場ってどれくらいだろう?
- 単価を上げるにはどうすれば良いだろう?
フリーランスエンジニアになったら誰もが気になる単価。
スキルや経験によって単価は異なるものの、どのくらいが相場なのか気になる方も多いかと思います。
正直、単価相場を知らずにいると以下のようになってしまう可能性があります。
- 自分の市場価値よりも低い単価の案件を受注してしまう
- 長い間そのような案件に参画していると、何十万円も何百万円も損をしてしまうことになる
作り話でも盛った話でもなく、事実から言える話です。
フリコンはWebディレクターとしてお手伝いをしており、フリーランスエンジニア歴は約10年ほどです。
正直なところ、単価相場をしっかり知っていたらトータル1千万以上プラスで稼げた自信があります。
そこで本記事では、フリーランスエンジニアの単価相場から単価を上げるために重要なポイントを解説していきます。
単価相場をしっかり把握して、単価を上げていきたい方は是非参考にしてみてください。
フリーランスエンジニアの単価相場の考え方
それでは、まずフリーランスエンジニアの単価相場を見ていきましょう。
時給単価か月単価を基本に考えよう
単価と言っても、月単価・日単価・時間単価など様々あります。
その中でも、基準として考えるべきは「時間単価」か「月単価」です。
どちらを基準にするかは、どのくらいの稼働日数にするかによります。
- 週5日8時間フルで働く→月単価で考える
- それ以下の稼働時間で働く→時間単価で考える
フルで稼働する場合も時間単価で考えても大丈夫ですが、エージェントを使うと月単価で提示されることが多いので、シンプルに月単価で見れば良いでしょう。
自分で見積もりをする場合の単価の決め方
エージェントやビジネスマッチングサービスを使うと、単価は提示してもらえます。
しかし、自分で見積もりをする場合は、こちらから単価を提示しなければなりません。
その際、スキルに合った市場価値を基に単価を決める必要があります。
市場価値を把握する方法は様々で、一つの方法はフリコンのようなエージェントに登録することです。
エージェントに登録することで、スキルに合った案件を色々提案してもらえるので、おおよその市場価値が把握できます。
なので、自分の単価がどれくらいなのか把握したいのであれば、エージェントに登録するのが手っ取り早くてオススメです。
仕事内容・スキル別フリーランスエンジニアの単価相場
フリコンで扱っている案件を基に仕事内容・スキル別のフリーランスエンジニア単価相場を紹介します。
仕事内容別の単価相場
まずは、仕事内容別の単価相場を見てみましょう。
表でまとめると以下の通りです。
仕事内容 | 月単価 | 案件数 |
---|---|---|
SE(上流) | 63.8万円 | 86件 |
SE(下流) | 58.2万円 | 55件 |
Webエンジニア | 65.6万円 | 70件 |
ネットワークエンジニア | 61.7万円 | 13件 |
インフラエンジニア | 65.0万円 | 12件 |
プログラマー | 61.7万円 | 109件 |
仕事内容別で見ると、60万円前後が平均単価であることがわかるかと思います。
次にスキル別の単価相場についても見ていきましょう。
スキル別の単価相場
スキル別も同様に表で単価相場をまとめると以下の通りです。
仕事内容 | 月単価 | 案件数 |
---|---|---|
PHP | 60.6万円 | 29件 |
Java | 61.2万円 | 23件 |
C# | 63.0万円 | 19件 |
AWS | 69.5万円 | 15件 |
VB.NET | 55.2万円 | 13件 |
Python | 65.8万円 | 10件 |
C++ | 59.0万円 | 10件 |
Go | 72.8万円 | 9件 |
Vue.js | 68.9万円 | 9件 |
Linux | 62.8万円 | 9件 |
React | 70.3万円 | 8件 |
Ruby | 64.1万円 | 8件 |
SAP | 81.3万円 | 6件 |
多少ばらつきはあるもののほとんどが60万円以上です。
そして、GoやReact・SAPなどは70万円を超えており、高単価であることがわかります。
ただし、仕事内容別もスキル別も参考程度にしていただければと思います。
なぜなら、フリーランスのスキルや経験によって単価が上下するためです。
それでは、フリーランスエンジニアが単価を上げるためにはどうすれば良いでしょうか?
フリーランスエンジニアが単価を上げるためにやるべきこと
フリーランスエンジニアが単価を上げるためにやるべきこととして、特に重要な3つを紹介します。
単価を上げたい方は是非参考にしてみてください。
実務経験をしっかり積む
一つ目は、当然ながら実務経験をしっかり積むことです。
以下の記事でも解説をしている通り、実務経験がどのくらいあるかによって収入は大きく変わります。
フリーランスエンジニアになるにはどれくらいの経験が必要だろう? 実務未経験でフリーランスエンジニアになるのは無謀かな?これからフリーランスエンジニアを目指す方は、どれくらいの実務経験が必要か気になりますよね。[…]
一つのスキルを使った実務経験が5年以上あれば参画できる案件は広がりますし、経験が少ない方よりも優遇されます。
更に、色々な企業から引き合いが来るので、単価を含めて条件面での交渉がしやすくなります。
そのため、まずはご自身が伸ばしたいスキルに関連する実務経験を積むようにしましょう。
自分の市場価値を把握する
上記の途中でも解説をした通り、ご自身の市場価値を把握することも非常に重要です。
市場価値を把握できていないと、市場価値と乖離がある単価で仕事を受注することになりかねません。
そのため、フリーランス向けのエージェントに登録するなどして、あなたの正確な市場価値を把握しておくことをオススメします。
そして、市場価値の確認は定期的に行った方が良いです。
経験を積んだら市場価値が上がるのはもちろん、世の中の需要も変化します。
今年需要のあったスキルが来年になったら、あまり需要が無くなっている恐れもあります。
なので、少なくとも1年に1回くらいは市場価値を把握するようにしましょう。
要所要所で単価交渉する
一つの案件を受注して、1年以上同じ案件に参画し続けることも多いかと思います。
その際に大事になるのが、要所要所で単価交渉をすることです。
単価交渉をしないと、単価がいつまでも変わらないことがほとんどです。
当然ながら、そうなるとあなたが損をしてしまうのは言うまでもありません。
そのため、単価を上げていくためにも、損をしないためにも、要所要所で単価交渉をするのが重要です。
次にどのように単価交渉をすべきか見ていきましょう。
フリーランスエンジニアが単価交渉するポイント
フリーランスエンジニアが単価交渉をするポイントとして、2つの観点で見ていきます。
ベストなタイミング
まず、単価交渉はどのようなタイミングで行えば良いでしょうか?
分かりやすいところで言うと、以下のようなタイミングで単価交渉を行うと良いです。
- もともとの契約よりも任される仕事が増えたとき
- 契約を更新するタイミング
- 案件に参画して1年経つごと
基本的に区切りとなるタイミングや仕事量が増えたタイミングなどで、単価交渉をすると良いでしょう。
次に単価交渉をする時のポイントです。
交渉条件をしっかりと練る
単価交渉をする際に、ただ単価上げてほしいというだけではいけません。
しっかりと交渉条件を練って交渉した方が、単価交渉がしやすくなります。
交渉条件の例としては、以下のようなイメージです。
- 契約時の話ではサイトの改修のみという話だったが、実際はサイトの立ち上げからやることになったため、当初の単価より上げてほしい
- (契約更新のタイミングで)ほかの案件で〇〇円でと言われているので、単価が変わらないなら契約を終了したいと思っている
- (案件参画から1年経ったら)単価が変わらないようであれば、新しいチャレンジもしたいので別の案件にいきたいと思っている
一例ですが、上記のような感じで交渉をすると、単価交渉に応じてくれることがあります。
実際に僕も作業内容の相違や契約更新のタイミングなどで、単価を上げてもらったことがありました。
ここまでのところを見ると、単価交渉はフリーランス自身がやらないといけないと思うかもしれません。
しかし、エージェント経由で案件に参画する場合は、交渉のプロのエージェントがあなたの代わりに単価交渉もしてくれます。
そういう意味でも、エージェントを利用する価値は十分あると言えます。
フリーランスエンジニアの単価についてよくある質問
最後に、フリーランスエンジニアの単価について、よくある質問として3つ取り上げて解説します。
月単価80万円や100万円は可能?
フリーランスエンジニアの月単価の相場は、60万~70万円程度とお伝えしました。
しかし、中には更に稼ぎたい方も多くいるかと思います。
月単価100万円を目指したいという方もいるでしょう。
それでは、フリーランスエンジニアで月単価100万円、そこまでいかなくとも80万円は行けるか?という疑問についてです。
結論から書くと、フリーランスエンジニアで月単価100万円は可能です。
ただし、月単価80万円以上を実現するには、以下いずれかのような条件が必要となります。
- 以下のようなスキルが必要となる案件(一例なので、他スキルでも80万円を超える案件あり)
- プロジェクトリーダーとしてプロジェクトを推進できる
- AWSのインフラ構築が設計からできる
- GoやSAP・Kotlinなど希少価値の高い業務が対応できる
- 一つの案件だけでなく、複数案件を請け負う
必ずしも全員がすぐ月単価80万円以上になるわけではありませんが、上記のように工夫をすれば誰しも可能性があります。
単価が高いのはどのようなスキル?
次に、どのようなスキルが単価が高いのか?という疑問についてです。
既にスキル別の単価相場で紹介している通り、特に単価の高いのは以下のようなスキルです。
- SAP
- Go
- React
- AWS
上記に加えてプロジェクトマネージャーなど上流の仕事ができると、単価が高くなりやすい傾向にあります。
手取りはどれくらいになる?
会社員の場合は、健康保険や年金などが差し引かれた金額が給料として入ってきます。
一方のフリーランスは、報酬として受け取った金額から、諸々の経費を支払う必要があります。
結果として、どのくらいの手取りになるか気になる方も多いのではないでしょうか?
税金などの金額は人によって(収入や住んでいる場所)異なるので一概に言えませんが、報酬から以下のような費用を支払う必要があります。
- 国民健康保険
- 国民年金
- 住民税
- 所得税
- 個人事業税 ※準委任契約であれば基本は対象外
- 介護保険 ※40歳以上の場合
- 交通費(通勤が必要な場合)
上記のような費用を支払い、更に経費を差し引いた額が手取りです。
まとめ
今回は、フリーランスエンジニアの単価相場について解説してきました。
相場は60~70万円ほどですが、あくまで相場なのでスキルや経験によっては更に単価を上げられます。
もし以下のような方がいましたら、是非一度フリコンに相談していただければと思います。
- 今よりも単価を上げたい
- ご自身の市場価値がどのくらいなのか知りたい
- 単価交渉含め案件探しをプロにお願いしたい