- Webデザイナーがフリーランスの仕事を取るにはどうすればいいだろう?
- 継続で仕事を取るために大事なことがあれば知りたいな。
Webデザイナーとしてフリーランスになる方も年々増えています。
そんな中で気になるのが、「どうやって仕事を取ればいいのか?」です。
おそらくこれからフリーランスになろうと思っている方が一番足踏みをしてしまうのも、仕事をしっかりとれるか不安という理由ではないでしょうか?
そんな疑問にお答えするため、本記事ではWebデザイナーがフリーランスの仕事を獲得する方法について解説をしていきます。
・・・正直Webデザイナーが仕事を取る方法はたくさんあります。
なので、本記事と同じように、Webデザイナーがフリーランスの仕事の取り方を解説している記事も少なくありません。
ですが、「結局自分に合った仕事の取り方はどれなのか?」がわからない記事が多いように感じます。
そこで、本記事では以下の観点で仕事の取り方を紹介していきます。
- 仕事を取る難易度
- 各方法のメリットとデメリット
さらに仕事を取るためにWebデザイナーとして必要な要素も解説をするので、フリーランスを目指す方もすでにフリーランスの方も是非参考にしてみてください。
【難易度別】フリーランスWebデザイナーの仕事の取り方
それでは、本題のWebデザイナーがフリーランスの仕事を取る方法について、以下7つの解説をしていきます。
- 【難易度:低】
- 知人から仕事をもらう
- エージェントを活用する
- 【難易度:中】
- クラウドソーシングを活用する
- SNSやブログで発信する
- 同業者から案件を流してもらう
- 【難易度:高】
- 営業をかける
- 広告を出稿する
難易度が低いものから、一つひとつ見ていきましょう。
【難易度:低】知人から仕事をもらう
まず、人脈がある方は知人から仕事をもらうのがひとつの手です。
知人からの仕事のもらい方は基本以下のいずれかとなります。
- 知人が開業した際などにホームページ制作を請け負う
- 知人の知人がホームページ必要になった時に紹介してもらう
仕事をもらうためのポイントは、しっかりコミュニケーションを取って人間関係を築いておくことです。
そして最重要はWebデザインの仕事をしているとしっかりアピールすることです。
知人から仕事をもらうメリットとデメリットは以下の通りとなります。
- ゼロからの関係でなくすでに人間関係ができている
- 特別営業などをする必要がなく、費用もかからない
- Webデザインの需要がある知人が周りにいる必要がある
- 「お友達価格で」という言葉で値下げを要求されることが多い
Webデザインの需要がある方が周りにいれば高確率で仕事につながり難易度が低いです。
フリーランスでWebデザイナーをする際は真っ先に考えたい方法といえます。
ただし、周りにWebデザインの需要がある方がいない場合がほとんどかと思います。
そんな時に活用したいのが次に紹介するエージェントです。
【難易度:低】エージェントを活用する
エージェントはあなたの代わりに以下のようなサポートをしてくれるサービスです。
- 案件の紹介
- クライアントと面談の交渉
- 案件参画に当たっての契約
- アフターフォロー
本ブログを運営するフリコンもフリーランスエージェントとして、フリーランスのサポートをしています。
今まで紹介してきた6つの方法は、あなた自ら主体的にいろいろ動いていく必要があります。
しかし、エージェントを活用すれば営業や契約周りを専門家に任せ、あなたは仕事や浮いた時間をプライベートや副業などに充てることが可能です。
まとめると、メリットとデメリットは以下の通りです。
- 営業や契約周りをほぼ丸投げでお願いできる
- Webデザイナーとしての最低限のスキルがあれば月単価50万円はいける
- フリーランスとしての悩みをエージェントに相談することも可能
- クライアントからの報酬の支払いをエージェントと分け合うことになる
(エージェントの受取額は「マージン」と呼ばれる→マージン率はエージェントや商流により異なる) - ロースキルで実績が少ない方は案件が回ってきづらい
エージェントに登録するとスキルにマッチした案件を提示されるので、あなたの市場価値を確認するうえでも役立ちます。
フリーランスとして生きていくのであれば自身の市場価値を適正に把握しておくことは重要なので、迷ったらエージェントは登録しておくようにしましょう。
続いて難易度を少し上げた3つの方法を紹介します。
【難易度:中】クラウドソーシングを活用する
難易度中のひとつ目は、クラウドソーシングの活用です。
よくフリーランスが案件獲得する初心者向けのものとして、クラウドソーシングを挙げられます。
しかし、それが転じてWebデザイナーとして案件を獲得したい方が非常に多くなっています。
実際に見ていただければわかりますが、一つの案件に100名近くの方が応募することも少なくありません。
なお、代表的なクラウドソーシングサービスとして、以下2つがあります。
- クラウドワークス
- ランサーズ
メリットとデメリットを挙げると以下の通りです。
- 需要があるのが明らかなクライアントとつながれる
- いろいろな案件に応募することで提案力がつく
- 案件数が非常に多い
- 競合がたくさんいるため、提案からの案件獲得の確率が低い
- 単価が低め&サービスの手数料を取られてしまう
難易度中の中では取り組みやすいので、まずはクラウドソーシングを活用するのもひとつの手です。
【難易度:中】SNSやブログで発信する
SNSやブログでの発信を通じて、Webデザインの仕事をもらう方法もあります。
さまざまなSNSがありますが、SNSで案件獲得に効果的なものは以下3つです。
- YouTube
いずれのSNSにおいても、仕事を取るには以下の点をおさえておくことが重要です。
- Webデザインに関する発信をすること
- 出せる実績も出すこと
- ネガティブや他人を攻撃する発信はなるべく控えること(たまにならOK)
細かく見るとさらにたくさんありますが、基本は上記の3つを大切にしておきましょう。
また、人によって「Twitterが向いている」「Instagramが向いている」「YouTubeが向いている」というのは違います。
なので、まずは手が付けやすいものから始めて少なくとも半年くらい運用してみて、効果がなさそうなら別のSNSを試してみるのもいいでしょう。
SNSやブログ発信でのメリットとデメリットは以下の通りです。
- お金がかからず集客できる
- 発信することでアウトプットの力もつく
- Webデザインの仕事以外でのマネタイズも可能
- 競合が多いので、しっかり差別化することが大事
- フォロワー=仕事につながるとは限らない
- SNS運用のノウハウを心得る必要がある
【難易度:中】同業者から案件を流してもらう
同業者や関連業者を介して仕事を取るのもひとつの手です。
たとえば、以下のような仕事をしている個人・企業とつながることで、対応しきれない案件を流してもらえる場合があります。
- Webデザイン会社
- Webサイト制作の会社/エンジニア
- Web集客コンサル(SEOコンサルタント、広告運用などWebマーケティング会社/個人)
メリットとデメリットは以下の通りです。
- お金がかからない
- 強靭なパイプができれば継続で仕事をもらえることも
- コネクションを作るのが大変
- マージンをどれくらいとれるか不明(単価が低くなることも)
- 契約などを明確にしないと後でもめる可能性もある
また、仕事をもらうだけでなく逆にあなたが対応しきれない業務をやってもらえる可能性もあります。
たとえば、Webサイト制作の大きめの案件を受注できた場合、以下のようなスキルが必要となります。
- Webデザイン
- フロントエンドのコーディング
- バックエンドのコーディング
- Webマーケティング(SEOや広告運用など)
仮にWebデザインしかできないとしても、コーディングやWebマーケティングに精通している方/企業とつながっていれば、チームを組んで対応することが可能です。
【難易度:高】営業をかける
難易度高の一つ目は、クライアント候補へ直接の営業です。
といっても、営業をかける候補のクライアントの見つけ方がわからないかと思います。
営業をかける候補を探すには、以下のような方法があります。
- ホームページを持っていない近所のお店を探す
- 会社員時代につながりのあるクライアントや関連企業に連絡する
- ビジネス交流会などのイベントで人脈を作る
- SNSなどでしらみつぶしに需要がありそうな企業を探す
直接営業をかけるメリットとデメリットは以下の通りです。
- エージェントなどを介さないのでマージンが取られない
- 営業を通じてフリーランスとしての力がつく
- 競合がつながっていない企業とつながれる可能性がある
- 需要があるかどうかの見極めが大変
- とにかく莫大な時間と労力がかかる
- 人間関係に疲弊してしまうことも
難易度は高いですが、高単価な案件を獲得できる可能性はあります。
なお、オフラインでの営業だけでなく、オンラインでの営業でも問題ありません。
ただし、需要があるかわからないところに飛び込むのがほとんどなので、断られても大きく動じない精神が大事です。
【難易度:高】広告を出稿する
2つ目の方法は、広告出稿による案件の獲得です。
広告はいくつか種類がありますが、とくに案件につながりやすいのは以下のようなものです。
- リスティング広告
・・・GoogleやYahoo!の検索結果上部へ掲載するもの - ディスプレイ広告
・・・さまざまなサイトの広告枠に広告を掲載するもの - SNS広告
・・・SNSの広告枠に広告を掲載するもの
広告出稿に関しては、以下のようなメリットとデメリットがあります。
- しっかり広告運用ができれば案件につながりやすい
- うまくいけば即効性がある
- 広告運用のスキルが必要
- 広告掲載の都度お金がかかる
- 案件につながらないと費用がムダになる
最大のデメリットは、「運用スキルが必要なこと」と「費用が莫大になる可能性がある」点です。
ある程度広告に予算をかけられるのであれば良い方法かもしれませんが、そうでない場合はオススメしません。
ここまでWebデザイナーがフリーランス案件を獲得する方法を7つ紹介してきました。
いずれの方法であれ、必須なものがポートフォリオサイトです。
次にWebデザイナーが用意すべきポートフォリオサイトについて見ていきます。
Webデザイナーとしてフリーランスで仕事を取るならポートフォリオサイトは必須
ポートフォリオサイトは言わずもがなですが、あなたの実績を公開するためのサイトです。
Webデザイナーとして仕事を受注したいなら必須のものです。
ポートフォリオサイト作成で大事なこと
そんなポートフォリオサイトを作成するうえで大事なことがいくつかあります。
とくに大事なことは以下の3点です。
- デザインにこだわること
→当然ながら、ご自身のポートフォリオのデザインがダサいとWebデザインの仕事はいただきづらくなります。 - ターゲットに合ったデザインにすること
→Webデザイナーとして特にターゲットとしたいジャンル、企業に合わせたデザインにすることが大事です。
BtoB/BtoC/CtoC、男性向け/女性向け、ビジネス向け/プライベート向けなどターゲットが好むデザインにした方が仕事につながりやすくなります。 - 必要な要素はしっかりと入れること
→次に挙げる通り、必要な要素はしっかり網羅しておいた方がいいです。
3点目については、次に紹介する通りです。
ポートフォリオで掲載するべき内容
ポートフォリオサイトを作るにあたって、どのような項目を入れるべきかわからない方もいるかと思います。
基本として入れるべき内容は以下の通りです。
- プロフィールやあなたの強み
- 今までの実績
- サービス内容(対応可能な内容)
- 使用できるツール
- 費用の目安
- 問い合わせ先(問い合わせフォーム)
上記に加え、ブログでの集客を狙う場合はブログもつけた方がいいでしょう。
ただ、ブログは別で立ち上げてリンクを貼っておくだけでも問題ありません。
ポートフォリオサイトは、いわばWeb上の名刺代わりになるものなので、しっかりとこだわって作るようにしましょう。
そして、ポートフォリオサイトだけでなく、Webデザイナーとしてフリーランスで仕事を取るには必要な要素があります。
フリーランスWebデザイナーが仕事を取るために必要な要素
最後にWebデザイナーとしてフリーランスの仕事を取るために必要な要素を4つ紹介します。
前者3つは必須、最後の1つはあると単価を上げられる可能性が高くなるものです。
デザイナーとしての過去の実績
Webデザイナーへ仕事を依頼する際、一番見られるのが過去の実績です。
逆に、まったく実績がない方や実績が少ない方に仕事は回ってきづらいといえます。
上記でも少し触れましたが、なんでもかんでも仕事を受けるよりはターゲットをある程度絞った方が差別化はしやすいです。
例を挙げると以下のようなアピールの仕方です。
- BtoBでの集客に強いWebデザインが得意
- 女性向けのおしゃれなデザインが得意
- 男性の好む格好いいデザインが得意
一例ですが、上記のように何か打ち出せると自分で案件を受注する際にアドバンテージとなります。
いろいろなWebデザインをしていく中で、あなたにとってどんなデザインが得意で楽しいかを見つけておくといいかもしれません。
Webデザイナーとしてのスキル
次に当然ながらWebデザイナーとしてのスキルです。
Webデザイナーとしてのスキルとして必要なものは、特に次に挙げる3つです。
PhotoshopやIllustratorのツール
まずは、PhotoshopやIllustratorなどWebデザインツールです。
クライアントと直接やり取りをする場合はクライアントにとくにこだわりのないことが多いので、どれか一つでも問題ありません。
しかし、同業の方から仕事をいただく場合やエージェントを介した仕事の場合は、使用できるツールに縛りがあることも。
ただし、ほとんどがPhotoshopかIllustrator、続いてAdobeXDが多い印象です。
そのため、まずはPhotoshopとIllustratorを使えるようにしておきましょう。
デザインスキル
デザインのスキルも当然必須です。
WebサイトやWebアプリケーションのデザインをできるようになっておき、少なくとも3年以上の実務経験があることが大事です。
3年未満でも仕事を取れないこともありません。
しかし、単価が低くなるのは避けがたいです。
そして、Webデザインをする際に以下のような内容をしっかりクライアントに説明できるレベルだと尚良しです。
- なぜその色を使ったのか?
- なぜその配置にしたのか?
- なぜそのフォントにしたのか?
- なぜその画像を使ったのか?
- なぜそのアニメーションなのか?
という感じで、なんとなくではなく根拠があるWebデザインにできるようになるのがベストといえます。
コーディングスキル
上記2つのスキルだけでも案件の受注は問題ありません。
しかし、受注できる仕事の幅を広げるためにはコーディングスキルもあるとベストです。
具体的には、以下のようなスキルです。
- HTML/CSS
- JavaScript
- WordPress
- PHP
クライアントによってWordPressでサイトを作ってほしいという場合があるので、WordPressでカスタマイズができるとかなり案件の幅が広がります。
コミュニケーション能力
次にWebデザイナーとして大事な要素は、コミュニケーション能力です。
ビジネスにおいてコミュニケーションは必要不可欠ですが、フリーランスのWebデザイナーにとってはより重要です。
具体的には、以下のような場面でコミュニケーションスキルが必要となります。
- 仕事を取るために営業をする際
- クライアントから要件を確認する際
- 一緒に仕事をするディレクターやエンジニアなどと話をする際
- 各デザインを決めた理由を説明する際
コミュニケーションスキルがないと、「クライアントの要件に合ったデザインが作れない」「仕事が円滑に進まない」といった色々な問題につながります。
実績やWebデザイナーのスキルと合わせて重要な要素です。
Webマーケティングスキル
最後のWebマーケティングスキルは、より高単価の案件を受注したい方向けです。
Webデザインを行うWebサイトやWebアプリケーション・LPなどすべて共通するものがあります。
それは、クライアントの以下の想いを達成するためです。
- なるべく多くのユーザーを集客したい
- よりユーザーの満足度を高くしたい
サービスの質がよいことが前提となりますが、見せ方の部分も大きく影響します。
そのうえで必要なスキルがWebマーケティングのスキルというわけです。
簡単ないくつか例を挙げると以下について熟知したうえで、Webデザインができると強いです。
- 各ターゲットに最適な色やフォント
- 売上につなげるための各ページの最適な導線
- 離脱率を下げるために効果的なデザイン
さらに、Webマーケティングのスキルがあると、SNSやブログの発信での仕事の受注もしやすくなります。
そのため、一通りWebデザインやコーディングのスキルを磨いた後、Webマーケティングのスキルも磨いておくことをオススメします。
まとめ
今回はフリーランスのWebデザイナーが仕事を取る方法について解説をしてきました。
おさらいすると、Webデザイナーがフリーランスの案件を受注する方法は以下の7つがあります。
- 【難易度:高】
- 営業をかける
- 広告を出稿する
- 【難易度:中】
- クラウドソーシングを活用する
- SNSやブログで発信する
- 同業者から案件を流してもらう
- 【難易度:低】
- 知人から仕事をもらう
- エージェントを活用する
どれか一つではなく、いくつかの方法を試してみてあなたに合ったものを選ぶのがオススメです。
そして、フリーランス初心者の方はとくにフリーランスWebデザイナーとしての実績を作るため、一日でも早く仕事を取ることが大事です。
エージェントを活用すれば、最短2週間後くらいには案件に参画できます。
フリコンでもWebデザイナー向けの案件を多く扱っており、あなた専属のコンシェルジュがついてサポートしますので、案件を探している方はまず一度ご相談ください。